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1、器の底(高台・糸底)の処理
 新しい器(陶器)を求めたら、まず高台の処理ができているかを確かめます。高台には釉が掛かっていないので、ガサガサしていて、そのままだと食卓や折敷を傷つけてしまいます。高台は普通窯元でしっかり処理します。もし未処理だったら細めの布ヤスリで丁寧に磨きます。磨くとき釉の掛かっている部分を磨かないように注意が必要です。器は思ったよりやわらかく傷がつき易いのです。
2、器を使い始める前に
 器を始めて使うとき、水の入った鍋に静かに入れて煮ます。または鍋にたっぷり水をはり、ほうじ茶をいれ40分ほど煮ます。ゆっくり冷まして洗います。器が丈夫になり長くきれいに使えます。
 粉引や釉に貫入の入った器なども締まって丈夫になり汚れにくくなります。湯のみやコーヒーカップなど常用しますので、こういった処理をしておくと後々まできれいに使えます。
3、器を実際に使うとき
 実際に料理を盛るとき、まず水または湯に浸して、たっぷり含ませてふき取ってから使うと、しっとりとした艶があり器と料理の風情を楽しむことができます。電子レンジが普及しましたが、和食器は避けたほうがいいでしょう。
4、使った器の洗い方、しまい方
 器を大事に扱うには、手で洗うことを薦めます。自分の手で洗うことは、器の扱い方を自然に会得します。器への思いも深まります。洗う機器も普及してきましたが、器にやさしいとはいえません。
 器を使い終わったら、ぬるま湯で洗います。なるべく洗剤を使いませんが、油っこいものは中性洗剤を薄めて柔らかい布かスポンジで全体を洗います。器は硬いものに触れたり器同士触れ合うのを好みません。洗ったあと大きな布でよく拭いて自然乾燥します。日常使いの器は取り出しやすい場所にしまいます。
 日常には使わないが、お祝い事に使う器は、乾燥させ風通しのいいところで充分水分を取って、箱や棚に収納します。器と器の間に和紙を敷いて重ねるのがいいでしょう。
ギャラリーあづま・上名窯



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